2024年1月20日号
パリ五輪への決意語る
鈴木優花選手が表敬訪問

photo  今夏のパリ五輪マラソン女子代表に決まった大仙市出身の鈴木優花選手(24)=第一生命グループ、大曲高―大東文化大=が17日、大仙市役所を表敬訪問し「レースのイメージは徐々に作っている。この後は、コースに対応するための体と足を作るだけ。手ごたえをつかめるようにこれから頑張りたい」と抱負を語った。
 市職員らの出迎えを受けて応接室に入った鈴木さんは「大仙市は『大曲の花火』で有名だが、こうした形で出身者として全国に大曲の名前を届けることができ嬉しく思うし、これからも秋田県で育った一人として名前を広められるように、そしてみなさんに元気を届けられるように精一杯頑張りたい。パリ五輪というのは、世界の勝負の中ではスタートラインに過ぎないが、これから先にも続いていけるようにまずは今年のオリンピックで出来る限りのことを尽くし、今後の陸上人生の大きな一歩として挑戦していきたい」と話した。
 パリ五輪のマラソンコースの一部を試走しており「起伏の激しいところをジョギングしたが、ジョギングでもきついくらいのコースだった。平坦なコースだとケニア勢やエチオピア勢が高速レースに持っていったり揺さぶりをかけてくる。今回に関しては日本人にも十分にチャンスはあると思っている。出来る限り起伏のあるコースで練習をして対策をとりたい」と話した。ベルサイユ宮殿やエッフェル塔などを通過しゴールを目指すため「名所めぐりでもあるので楽しみです」と笑顔を見せた。
 応援してくれる市民には「生まれ育ったこのまちから、世界へ向かって今歩いているところだが、みなさんからの日頃の応援は私の心の奥深くまで届いている。『大曲の花火』のようにたくさん火花を散らせるようにこれからも頑張るので応援よろしくお願いします」と述べた。  現在の調子については「60%くらい。これから徐々に調子を上げていく段階に入る。今年の出だしとしては想定内と思っている。今年前半はスピード強化を考えている。駅伝でしっかり追い込んで走ってきたので、ここからスピード強化を大事にして残り2ヵ月ぐらいでしっかりとマラソンのトレーニングに移行していく」と話した。
 この日は、老松博行市長から鈴木さんに花束が贈呈されたほか、大仙市と市議会から激励金も手渡された。老松市長は「MGCの雨の中の素晴らしい走りが記憶に残っている。パリ五輪は優花さんの陸上人生からすれば、まだまだ途中のようだが、一つのステージとして五輪を頑張って欲しい」と激励した。
 鈴木さんは1999年、旧中仙町(現・大仙市)生まれ。大曲高校から大東文化大学に進み、2019年ユニバーシアードのハーフマラソンで優勝。全日本大学女子駅伝は1年から3年連続で区間賞を獲得。初マラソンだった22年の名古屋ウィメンズマラソンでは、日本学生新記録を樹立した。
 昨年10月15日に行われたマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)女子マラソンでは、2時24分9秒で優勝し、パリ五輪の日本代表に内定した。
 パリ五輪のマラソン女子は閉幕日の来年8月11日に行われる。

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※写真は
訪問に訪れた鈴木さんと関係者ら
決意を語る鈴木さん
激励する老松市長



詳しくは2024年1月20日(土)号をご覧下さい。
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