2024年1月25日号
地域の宝を守れ
古四王堂神社で文化財防火デー

photo  国指定重要有形文化財に指定されている大仙市大曲の古四王神社で21日、文化財防火訓練と古四王堂火消しもち祭りが開催された。
 市消防団大曲支団第1分団や東大曲小学校、地域住民ら約200人が参加し、火災発生時の対応などを確認した。
 訓練は昭和24年1月26日、法隆寺金堂が炎上し、国宝「十二面壁画」の大半が焼損したことをきっかけに文化庁と消防庁が定めた「文化財防火デー」に合わせて実施しているもので、今回が70回目。
 また訓練に合わせ地域の貴重な文化財の古四王神社を広く知ってもらおうと、古四王堂(こしょど)火消しもち祭りも東大曲小学校児童と一緒に行っている。37回目。
 開会式では、主催者の古四王堂火消しもち祭実行委員会の冨樫武彦実行委員長が「火災はいつ起きるか分からない。身近な危険であることを自分ごととして捉えてほしい。450年続いたこの神社を今年1年、我々と一緒に守ってほしい」とあいさつした。
 大仙市の今野功成副市長は「文化財防火デーは日頃の備えを確認し合う大切な機会となる。古四王神社は創建以来、先人が守り通してきた重要な文化財。地域と消防、行政が一体となってこの訓練を続けていかなくてはいけない」と述べた。
 訓練は、拝殿からの出火を想定し行われた。参拝者が拝殿内のロウソクが倒れ近くにあった布製品に燃え広がっているのを発見。近くにあった消火器で消火を試みるも失敗。火事ぶれをしながらポンプ庫の外壁にある非常通報装置ボタンを押すと非常ベルが鳴り物々しい雰囲気に包まれた。
 通報を受けて駆けつけた消防団員はきびきびとした動きで放水。大人達に混じり東大曲小学校5年生16人も消防服を着用し、消火にあたった。
 訓練後、高畑少年消防クラブを代表して同校6年の小松日向さんが「東大曲小学校の校章には、古四王神社の木組みの中核をなす模様が取り入れられている。まさに学校のシンボル。毎年古四王神社にぼんでんを奉納している。健康と安全を祈願してもらっているおかげで全校が楽しい毎日を過ごしている。これからも地域の宝物を守り抜いていきたい」と述べた。
 古四王堂火消しもち祭りは会場を近くの駐車場に移して開催。
 6年生による雪中田植えでは、豊作を願いながら丁寧に雪の中に植えた。
 天筆焼きをして五穀豊穣や健康安全を願い餅つきも行われた。

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※写真は
6年生による雪中田植え
願いを込めて行った天筆焼き
誓いの言葉を述べる小松さん
消火に当たる消防団
子ども達による放水も
餅つきも



詳しくは2024年1月25日(木)号をご覧下さい。
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