2024年1月27日号
断る勇気を
薬物乱用防止教室

photo  大曲ライオンズクラブ(石川肇会長)の薬物乱用防止教室が19日、大曲中学校(加藤勝則校長)で行われ、1年生246人が薬の正しい付き合い方などを学んだ。
 2011年から大曲ライオンズクラブ(LC)が主催し実施している薬物乱用防止教室。講師は薬剤師で同LCの太田敏彦さんが務めた。
 アメリカでは合成麻薬の過剰摂取により年間7万人超が亡くなっていることや、日本でも大麻の検挙者が年々増えており、警察庁のまとめによると、2022年は5342人が検挙され、そのうち70%が20代の若者だという話題を出した太田さん。「外国や首都圏などに限った話しではない。県内でも覚せい剤所持や使用の疑いで逮捕されたりしており、すぐそこまでこうした事例が来ている」と話した。
 また「自然治癒力を助ける薬については正しく使えば非常に良いが、オーバードーズすれば大変なことになる。違法薬物などには『ダメ。ゼッタイ。』と断る勇気を持とう」と呼びかけた。
 薬の使用法による頭痛についても注意を呼びかけた。頭痛持ちの人が、またいつ頭痛発作が起きるかわからないという不安があるため、予防的に薬を飲み、それが頭痛になることもあるという。
 タバコについては「煙には約5300種類の化学物質が含まれ、そのうち200種類以上が有害物質。そのうち40〜70種類が発ガン物質。たばこを消した後に、その場に残った残留物から放出される化学物質を吸引する三次喫煙(サードハンド・スモーク)を知っていますか。主に室内や車内で起こりやすく、衣類やカーテン、ソファーなどに化学物質が付着した後、徐々に空気中に再遊離する。部屋で過ごす時間が長い子どもなどでは三次喫煙による影響が懸念される」と述べた。
 生徒達は配られた資料に目を通したりしながら、違法薬物の危険性や薬の正しい使い方について理解を深めていた。

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※写真は
真剣に聞く生徒
講話する太田さん
薬物について学ぶ



詳しくは2024年1月27日(土)号をご覧下さい。
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