2024年2月8日号
医療の安心届ける
医療MaaS出発式

photo  仙北市は2日、仙北市役所西木庁舎で医療機器やネットワーク設備等を搭載した医療MaaS(Mobility as a service)車両「せんぼく医信電診丸」の出発式を行った。田口市長をはじめとする関係者8人がテープカットを行い、車両は西木町桧木内の患者宅へ出発した。
 市では医療資源が少ない地域の高齢者等の交通弱者に対する医療アクセスを支援しようと、国のデジタル田園都市国家構想交付金を活用したヘルスケアDX推進の一環として、医療MaaSを導入。医療機器やオンライン診療システムを搭載した医療MaaS車両「せんぼく医信電診丸」に看護師が同乗して患者宅へ向かい、西明寺診療所の市川晋一所長(72)と車両をオンラインで結んで診療や医療相談等を行う。
 車両には超音波画像診断装置や電子聴診器、心電図などを搭載。データをリアルタイムで遠隔診療する市川所長に送信し、対面診療に近い診察を実施する。
 出発式で、田口市長は「仙北市の高齢化率は44・7l。急激な人口減少が進行する中、様々な形で直面する地域課題に向き合っていかなければならない。独居高齢者や高齢者世帯など交通弱者に有用な医療を提供するという課題に訪問医療等で対応してもらっているが、積雪の多い時期には時間的にも全てをカバーするのが難しい状況にあった。医療MaaS車両を活用するにあたり様々な課題もあると思うが、市民の皆様の安心安全な暮らしや幸福度向上に向けて、医療MaaSやデジタル技術を活用しながら市として全力で取り組んでいく」とあいさつした。
 式の後、西明寺診療所を経由して看護師2人を乗せた車両は患者宅へ。患者の男性が車両に乗り込むと、市川所長がモニター画面越しに問診や超音波検査等を行った。  診療を終えた男性は「心電図やエコーを一括してやってもらえるし、先生のお話をモニター越しに聞くことが出来て、とても良い。短い時間で全ての診療が終わった」と満足気に話した。
 看護師の高橋昭子さん(50)は「患者さんも安心して先生とお話ができていたので良かった。足が無くて病院に行けないと健康管理ができない。同車両の活用で医療の安心を提供できる」と話した。

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※写真は
関係者8人でテープカット
あいさつする田口市長
西明寺診療所を出発する車両
モニター画面越しに問診する市川所長
診察の様子


詳しくは2024年2月8日(木)号をご覧下さい。
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