2024年2月13日号
川面に13本
川を渡るぼんでん

photo  大仙市花館地区の小正月行事「川を渡るぼんでん」が11日、雄物川右岸臨時渡船場で開催された。今年は11町内と地元企業の丸茂組、大仙市役所から計13本が繰り出され、雄物川を渡り対岸の伊豆山の山頂にある伊豆山神社に奉納した。
 川を渡るぼんでんは、伊豆山神社の祭典で大仙市無形民俗文化財に指定されている。江戸時代末期の嘉永年代、時の肝いりが五穀豊穣と家内安全を願い始めたと言い伝えられている。
 午前6時半に打ち上がった花火を合図に男衆に担がれたぼんでんがそれぞれ出立。各町内を練り歩き、伊豆山神社「一の鳥居」をくぐり、臨時渡船場を目指した。
 会場では奉納の安全を願う神事が執り行われた。老松博行市長は「川を渡るぼんでんは、家内安全、町内安全、五穀豊穣を祈願して奉納するぼんでん。渡し舟に乗ってぼんでんが奉納に向かうため、全国的に珍しく風情があり注目されている。ぜひその雰囲気を味わってもらいたい」とあいさつ。
 お祓いをした後、鏡開きが行われた。餅撒きも実施予定だったが雪不足により、手渡しで配った。その間、会場には次々と色とりどりのぼんでんが参集。到着順に、ぼんでん唄を高らかに披露した。
 川幅約100bの雄物川にはロープが渡され、次々と集まったぼんでんは順次、舟に乗り、ゆっくりと岸を離れた。舟の上では男衆がほら貝を吹き、ぼんでん唄を朗唱。「ジョヤサー、ジョヤサー」と「奉納伊豆山神社」の木札をぶっつけては気勢をあげた。
 川面にうつる情景が見所で、多くのカメラマンや市民らがシャッターを切っていた。
 13本のぼんでんは無事神社に奉納された。

photo photo photo photo








※写真は
ぼんでん唄を朗唱
ゆっくりと雄物川を渡るぼんでん
ぼんでんが次々と到着
鏡開きをする関係者
餅を配る



詳しくは2024年2月13日(火)号をご覧下さい。
ニュースバックナンバー



copyright (c)2005 AKITA MINPOU-SYA All Rights Reserved
このサイトに関するご意見ご感想は、minpo@camel.plala.or.jpまで