2024年2月24日号
食と文化満喫
ポーランド料理教室

photo  ポーランド料理や文化に親しむポーランド料理教室が18日、しゅしゅえっとまるしぇ食育キッチン「ぽぽっと」で開かれた。約20人が参加し、ポーランド料理ズラジーの調理に挑戦した。
 講師を務めたのは株式会社IMI代表取締役社長のタベルスキ・マイケルさん(41)。調理を前にマイケルさんは、ポーランドの文化や歴史、食文化等の紹介を行った。
 ポーランドの食は東西の文化がミックスしたミックス料理だと話すマイケルさん。主食はじゃがいもだが、日本ほどじゃがいもの種類へのこだわりはない。肉料理が多く、主に使われるのは豚肉。また酸味があるのがポーランド料理の特徴となっている。
 参加者はポーランドの食事情に興味深く耳を傾け、日本との違いに驚いたり頷いたりしていた。
 その後4班にわかれて、いよいよ調理に挑戦。この日のお品書きは牛肉でピクルスやタマネギ、ベーコンなどの具材を巻いて煮込んだポーランド料理ズラジーと、付け合わせのコールスローサラダ。参加者はマイケルさんの説明を聞きながら手始めにコールスローサラダを仕上げ、続いてズラジーの調理に取りかかった。
 ピクルスの酸味に牛肉とベーコンのダブルの脂身が食欲をそそるズラジーは、異国情緒がただよう一品。叩いて薄く伸ばした牛肉に塩こしょうをふり、マスタードを塗ったら、ピクルス、ベーコン、タマネギをのせて巻き、熱したフライパンに投入。焼き目をつけるように焼くと、肉の焼ける音と香ばしい匂いがキッチンに広がった。
 とろみをつけた水とブイヨンで肉を煮込み、仕上げの調味をして、ズラジーが完成。炊き立ての白米、サフランライスと盛り合わせ、ポーランド語の「いただきます」を意味する「スマッチネゴ!」のかけ声とともに味わった。
 南外地域から参加した小松哲郎さん(75)は「大変面白かった」と笑顔。ひと口ひと口を大切に味わいながら「自分なりに一生懸命、がんばって作った。自分の家で作るのは難しいかな。牛肉の伸ばし方が足りなくて少し硬くなってしまったが、味はとても良い」と頷いた。
 マイケルさんは「皆さん楽しんで作ってくれて嬉しい。料理だけでなく、ポーランドの歴史や文化についてもインプットしてもらう機会になればと思う。今日の教室は皆さんの研究のスタート。得た知識を生かしながら頭をオープンにして、それぞれが新しいアイディアを試すきっかけにしてもらうのが同教室の目標。自分はいつでも工場にいるので、何でも興味をもったことがあれば訪ねてもらえると嬉しい」と話した。

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※写真は
手順を確認する参加者
講師のマイケルさん
牛肉で具材を巻く
フライパンで焼き目をつける
各班で協力しながら作業
完成したズラジー


詳しくは2024年2月24日(土)号をご覧下さい。
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