2024年2月29日号
梵天と恵比寿俵を奉納
大曲昭和五十八年会

photo  大曲昭和五十八年会(毛利俊介会長)の梵天と恵比寿俵の奉納が26日に行われた。33人の男衆が威勢の良い梵天唄を披露しながら、大曲の本通りを練り歩き、大曲上大町の諏訪神社に納めた。
 大曲の梵天は、大曲中学校の同級生を中心とした年代会と呼ばれる組織が行う厄払い行事。今年度も数え42歳の男性陣が梵天2本と恵比寿俵をつくり、1月7日から家内安全や商売繁盛などを祈りながら約400軒、街中を巡行してきた。
 大曲中学校在学時の学年ネーム「翔駿」の文字が袖に入った半てんを着た一行は、この日も朝から上丁、下丁の2班に分かれて巡行開始。商店や事業所前で繁栄を願いながら声高らかに梵天唄を披露した。出迎えた人たちは会員を温かく見守り激励した。
 上大町交差点で合流した2班は、「ジョヤサー、ジョヤサー」の掛け声と共に諏訪神社を目指して練り歩いた。鳥居の前で待っていたのは昭和五十七年会の先輩達。梵天部長の富樫大樹さんが「この梵天行事がなければ、我々がこうして仲間と集まり、笑い、泣き、同じ方向を向くことは出来なかったと思う。五十七年会を始め諸先輩が我々に繋いでくれたおかげ。貴重な経験をさせていただきありがとうございます。感謝の思いを心に深く刻み、これからは大仙市、大曲、職場、家族に恩をしっかり返せるよう、一人ひとりが自覚を持ち一層精進していく」と述べた。
 奉納を前に毛利会長が「ここまでたどり着けたのは、五十八年会の仲間の力はもちろんのこと、梵天の制作やサポートしてくれた女性部、五十九年会、行く先々で『頑張れ』、『いい梵天だった』と応援してくれた地域の皆さん、先輩のおかげ。五十八年会は大仙市、大曲の厄を引き受けた梵天とともに諏訪神社にしっかりと納める。1月7日から始まった巡行。これまでたくさんの人にお世話になりました。ありがとうございました」とあいさつ。鳥居前でお祓いを受けた後、境内へ。一行は梵天唄を唄いながら所定の位置に到着。社殿には先輩年代会が待ち構え簡単には奉納させまいと、3度の押し合いが繰り広げられた後、2本の梵天を無事に奉納した。
 一連の行事を終えた会員は、互いに肩を組んで抱き合ったりして涙し、集まった先輩年代会や地域住民らから温かい拍手と労いの言葉が送られていた。

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※写真は
激しく揉み合い奉納
諏訪神社を目指し練り歩く
梵天唄を響かせる昭和五十八年会
先輩達と対面しあいさつする富樫梵天部長
感謝の言葉を述べる毛利会長

詳しくは2024年2月29日(木)号をご覧下さい。
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