2024年3月5日号
「健律愛」胸に刻み
大曲高校の卒業証書授与式

photo  大曲高等学校(伊藤成孝校長)の卒業証書授与式が1日、同校体育館で挙行された。卒業生184人が3年間の思い出を胸に、慣れ親しんだ学び舎を巣立った。
 式では、国歌と県民歌斉唱後、卒業証書の授与が行われた。普通科149人、商業科35人の生徒の名前が読み上げられた後、各科の代表生徒が伊藤校長から卒業証書を受け取った。
 伊藤校長は式辞で、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で様々な制約のもと送った学校生活や、不透明で先行きの読めない社会情勢について触れ、「厳しい現実にある時こそ、私たちが失ってならないものは他者の内面を思いやる想像力、異なる存在を認め合う多様性、そして自己の内面において己と対話し、思索を深める力」と語り、「本校の校訓『健(つよく)律(ただしく)愛(ゆたかに)』の精神を忘れることなく、自信と誇りを胸に、新しい環境の中にあって臆することなく自分の選んだ道を歩み続けてほしい」と激励した。
 同校同窓会青麻会の鈴木松右衛門会長は「卒業生諸君がこの学び舎で学問や運動をがんばった経験は、今後の人生で大いに役立つ。一度限りの人生を精いっぱい、有意義に生きてほしい。あなたの人生はあなただけのもの。思いきり楽しんでほしいというのが先輩としての願い。皆さんの幸せを心より祈っている」と祝辞を述べた。
 在校生を代表し、大野咲良さんは「私たちが行き詰まった時にいつも優しく手を差し伸べてくれた先輩方は、いつまでも私たちの憧れ。不安になったり、くじけそうになったりした時はここで学んだこと、困難をともに乗り越えたかけがえのない仲間のことを思い出してほしい」と送辞を述べた。
 卒業生を代表して答辞を述べた小原琉羽さんは、新校舎への移転について「慣れ親しんだ校舎を離れることや、大曲高校の長い歴史が詰まった校舎がいずれ解体されてしまうことへの寂しさもこみ上げたが、本校の長い歴史を支えてくれた旧校舎に改めて感謝の思いを抱くととともに、新校舎での生活に大きな期待を膨らませた」と振り返り、「喜びも悲しみも仲間たちと分かち合った輝かしい日々を忘れない。大曲高校は新たな姿で歴史を刻み始めた。私たちは自分の進んだ道を信じて将来のために日々邁進していく。高校生活で得た知識や経験、思い出、たくさんの財産がこれから先の私たちの支えになる」と前を向いた。
 保護者や教職員の温かな拍手に包まれて卒業生は退場。見守る保護者に微笑みかけて学び舎を後にする生徒、こみ上げる思いに涙しながら旅立つ生徒の姿もあった。
 卒業生の進路は、進学が167人(国立大学100人、私立大学36人、短大・専修学校31人)、就職が17人(県内民間4人、県外同2人、県内公務員8人、県外同3人)。

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※写真は
卒業証書を受け取る代表生徒
答辞を述べる小原さん
伊藤校長の式辞
卒業の歌を歌う卒業生
教職員や保護者に見守られ退場
学び舎を後にする


詳しくは2024年3月5日(火)号をご覧下さい。
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