2024年4月2日号
若手3人を表彰
大仙市の農業元気賞

photo  将来の担い手として期待される若手を表彰する、大仙市農業元気賞の表彰式が3月22日、神岡農村環境改善センターで行われた。今年度は3個人が表彰された。  農業元気賞は、大仙市内に居住する若手の農林水産業従事者のうち、先進的な取り組みに挑戦していることや、地域や団体のリーダーとして活躍し、将来の大仙市の農林水産業を担うことが期待されている人たちを表彰するため制定。今年度は16回目。これまで50人が表彰を受けている。  表彰者は1月31日に開催された表彰選考委員会(会長=小松一男大仙市認定農業者会議連絡協議会会長)において関係団体から推薦のあった、松本光平さん(36)=大曲地域=、小松瑞穂さん(32)=中仙地域=、土井文智さん(47)=仙北地域=の3人に決定した。  表彰式で老松博行市長は「受賞者のみなさんには、本市農業を牽引する若手リーダーとして、より一層活躍することを期待している」とあいさつした。 受賞者の受賞理由は次の通り。敬称略。  ▽松本光平=平成25年から2年間、大仙市東部新規就農者研修施設で研修後、27年に就農し、現在は水稲、トマト、ホウレンソウの複合経営を実施。研修施設で学んだ園芸作物の知識や経験を活かし、JA秋田おばこの地区部会である「大曲地区園芸部会会長」、また管内全域の「トマト部会副会長」を担っており、各部会でリーダーシップを発揮している。  トマト栽培では、令和3年からJAの依頼を受け、自身のハウス1棟を利用し、今後普及が予定されている新品種の試験栽培を行っており、収量等のデータ取集や栽培方法の確立に協力。冬期はトマトの後作としてホウレンソウ栽培による周年園芸に取り組んでいる。また、地元水利組合の組合長として、農業に欠かすことのできない用排水施設の維持管理に尽力している。  ▽小松瑞穂=平成23年に就農し、現在は水稲、大豆、枝豆のほか、約30種類の野菜の栽培などの複合経営を行っている。農林水産省の農業女子プロジェクトメンバーとして活動するほか、JA秋田おばこの枝豆部会で役員を担い、学校での講演や中学生等への農業体験を受け入れるなど、若手農家との交流や情報交換、将来の担い手確保につながる活動を展開。また枝豆の選別作業では地域の人たちを雇用するなど、地域の交流の場や生きがいとなるような場所づくりを目指している。  令和6年2月に横浜市で開催された「全国家の光大会」に秋田県代表として出場し、家の光協会会長特別賞を受賞。5年度からは、大仙市教育委員会や母校である中仙中学校と連携し、エディブルフラワーを活用した新たな取り組みに協力。女性農業者との結束を図るとともに、若い世代に農業の魅力を伝えるなど、若手農業者の模範となっている。  ▽土井文智=平成7年に就農し、21年には株式会社食農を起業、現在は法人の代表として水稲、大豆、アスパラガスの複合経営を行っている。令和2年9月から秋田県仙北平野土地改良区の理事に就任したほか、スマート農業を積極的に取り入れるなど、先進的な農機をいち早く導入し、4年度からは秋田県立大学、今年度は東北農業研究センターの新時代農業に対する研究事業にも協力・貢献している。5年に潟上市で開催された第146回種苗交換会では、大豆部門にリュウホウを出品し、最高位である農林水産大臣賞を受賞するなど、生産技術の高さも評価されている。  仙北地域の無人ヘリコプターによる広域防除を実施しているアグリスカイ仙北では取締役を担うほか、自らもオペレーターとして活躍。令和2年4月からは大仙市高梨地区広域協定運営委員会副会長として多面的機能保全組織活動のまとめ役になっている。


※写真は
あいさつする老松市長

詳しくは2024年4月2日(火)号をご覧下さい。
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