2025年4月8日号
知事に鈴木氏当選
27万票を獲得

photo  任期満了に伴う秋田県知事選挙が6日、即日開票され、新人の鈴木健太氏(49)が前副知事の猿田和三氏(62)との激戦を制し、初当選を果たした。獲得票数は27万3270票で、次点の猿田氏とは約8万票差。初の県政運営へ踏み出す。
 知事選に立候補したのは届出順に、前副知事の猿田和三氏(62)、前県議会議員の鈴木健太氏(49)、無職の大久保範夫氏(74)の3人。佐竹県政の継続か刷新かを主要な論点に、人口減少問題や農業振興策など県が直面する喫緊の課題への対応を巡り、17日間にわたる選挙戦を展開した。
 鈴木氏は「刷新!偏り・しがらみのない秋田新時代へ」をスローガンに「あきた『ニュートラル』宣言」を掲げ、出生率向上と若者定着を目指す緊急かつ大胆な少子化対策を最優先政策として訴えた。秋田の強みである豊かな森林資源や再生可能エネルギーを活かした持続可能な産業振興、「伸びしろMAX」とする観光分野の底上げ、地域経済を支える中小企業支援の強化などを政策の柱に据え、有権者の支持を広げた。
 「県政の最も大切な役割は県民の命とくらしを守ること」とし、医療・福祉の充実や防災インフラ整備にも力を入れる考えを示した。教育政策では学校統廃合には慎重な姿勢を示しつつ、多様な学びの場を整備し「全ての子どもがのびのびと成長できる環境づくり」を実現する姿勢を打ち出していた。
 当選の報せを受けた鈴木氏は「今日は一つのゴールであると同時に、より大きな秋田県のスタートの日。遊説期間を通して『秋田も変わらなければいけない』という県民の皆さんの強い思いを痛感した。秋田を覆う閉塞感を打ち破ってほしいという思いがあったのでは。県庁のみならず、県全体を覆うマインドを変え、秋田の未来は明るいという風に変えていきたい。精度を高めた思い切った挑戦をし、その成果をもって県民の皆さんの期待にお応えしたい」と話した。
 敗れた猿田氏は「今回の結果は私の力不足。多くの皆様の期待に応えられなかったことを申し訳なく思っている。様々な課題に直面している秋田県政を力強く前に進めていくためにも、選挙戦を戦ったお互いの立場を尊重しながら、一つになって県政を進めていっていただだければ」と述べた。
 投票率は59・59%で、過去最低だった前回2021年(56・56%)を3・03ポイント上回った。


※写真は
大曲体育館での開票作業


詳しくは2025年4月8日(火)号をご覧下さい。
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