2025年9月2日号
絶好のコンディション
第97回全国花火競技大会「大曲の花火」

photo  第97回全国花火競技大会「大曲の花火」(大曲商工会議所・大仙市主催)が8月30日、雄物川河川敷「大曲の花火」公園で開催された。全国から選び抜かれた花火業者28社が、それぞれ技を駆使した作品を披露した。打ち上げ数は約1万8000発。前年並みの約10万人分の観覧席は満員となり、全国から集まったファンは心ゆくまで花火を堪能した。
 午前中の雨も止み、少し風が吹く絶好のコンディションの中、全国でも「大曲の花火」でしか競技されていない「昼花火の部」で大会は幕を開けた。煙竜や煙菊で競技を行うもので、光の代わりに紅や黄、青、緑などの色煙などを駆使して色鮮やかに空へ模様を描き出した。
 優雅でバラエティに富んだ見ごたえのある花火で、昔から花火通が好んでいる。技術保存を求める花火業界からの強い要望で1978年から始まった競技だ。
 そして「夜花火の部」開始の号砲が鳴らされると、会場を埋め尽くした河川敷からは、どよめくような歓声が沸き起こった。
 大会会長の老松博行大仙市長が歓迎のあいさつ、実行委員長の齋藤靖大曲商工会議所会頭の開会宣言で競演がスタートした。
 西山を背景に重低音で響く音は体を震わせ、心に響く。弾ける鮮やかな光は夜空を焦がし観客を魅了した。
 毎年「これぞ大曲の花火!」として人気のある大会提供花火。アナウンスが流れると割れんばかりの歓声で盛り上がりは最高潮に達した。
 今年のタイトルは「交響詩フィンランディア」。「苦難」、「闘争」、「勝利」、「愛国心」、「輝く未来」を花火で表現。平和への祈りを込めた。約2200発を幅約900bにわたり打ち上げ観客を魅了した。
 前回大会の内閣総理大臣賞受賞者による特別プログラムは地元の小松煙火工業が担当。「大地の鼓動」と題して盛大に打ち上げた。
 大会フィナーレは恒例の10号玉30連発大スターマイン。秋田県民歌に乗せゆっくりと打ち上がり、観客は大会の余韻に浸りながら帰路についた。

photo photo photo









※写真は
盛大に打ち上げられた大会提供花火
オープニングを飾ったナイアガラ付きスペシャルスターマイン
小松煙火工業による特別番組
会場に向かう多くの観覧者


詳しくは2025年9月2日(火)号をご覧下さい。
ニュースバックナンバー



copyright (c)2005 AKITA MINPOU-SYA All Rights Reserved
このサイトに関するご意見ご感想は、minpo@camel.plala.or.jpまで