| 2025年12月23日号 |
あったか鍋で恩返し
押尾川親方が100食ふるまう
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元関脇「豪風」として活躍した押尾川親方=本名・成田旭さん=(46)が17日、大仙市花館の「しゅしゅえっとまるしぇ」で来店客に塩ちゃんこ鍋100食をふるまった。平日にもかかわらず、店内ミニキッチン前には長蛇の列が。熱々のちゃんこをほおばった客らは「あったまる」と笑顔を見せた。
北秋田市出身の押尾川親方は2019年1月場所で現役を引退し、年寄「押尾川」を襲名。尾車部屋を母体とした押尾川部屋を設立し、後進の指導にあたっている。
この日提供された塩ちゃんこ鍋は、押尾川部屋で力士らに実際にふるまわれている味。親方からレシピ提供を受けた同店スタッフが、当日朝から調理した。食材の白菜や人参、キャベツなどは全て同店出荷者の野菜を使用。地元食材で押尾川部屋の味を忠実に再現した。
午前11時前、来店した親方は自らキッチンに入って鍋を味見。鶏ガラベースのスープを啜り、納得の表情で頷いた。店内放送でちゃんこ鍋提供がアナウンスされると、買い物中の客らは続々とキッチン前に集結。親方が一人ひとりに「どうぞ」と湯気の上がるちゃんこを手渡すと、客らは笑顔で「ありがとうございます」と受け取った。
最後のスープまで堪能した秋田市の40代女性は「野菜の甘み、うまみがよく出て絶妙な味わい。だしも効いていて、すごくおいしかった」と笑顔。「まさか今日ここで親方に会えるとは思っていなかった。優しそうな雰囲気がにじみ出ていて、心も温まった」と喜んだ。
舌鼓を打った客らは親方に「押尾川部屋の味がしました」「おいしかったです」と声をかけ、サインや握手、記念撮影を求める姿もあった。
おいしさのポイントは気持ちを込めること、と語る親方。「たくさんの方に『おいしい』と喜んでもらいホッとしている。秋田に帰って来るたび感じるのは地元の皆さんの温かさ。皆さんの声援があったからこそ、自分も長く現役を続けられた。寒い冬、地域の皆さんに塩ちゃんこで温まってもらえたら」と笑顔を見せた。
※写真は
地元食材たっぷり使用の塩ちゃんこ
味を確認する押尾川親方
自慢のちゃんこを来店客に
笑顔で受け取る来店客
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