2026年5月21日号
ラベンダーの守り手に
美郷町に協力隊2人が着任

photo  白と紫2色のラベンダー約2万株が初夏の風に揺れる美郷町ラベンダー園に、新たな担い手2人が加わった。地域おこし協力隊として着任した松尾晴之さん(60)=大阪市出身=と森幹雄さん(50)=愛知県一宮市出身=。松田知己町長が今月1日 、町役場で2人に辞令を交付。同町の協力隊は計4人となった。
 約2fの同園では、町と交流のある北海道中富良野から贈られた「濃紫早咲」をはじめ7品種を栽培。なかでも町オリジナル品種のホワイトラベンダー「美郷雪華」は、名前に込められた思い「初夏に見られる雪の結晶」さながらの清楚な佇まいで目を引く。例年6月の開花期には「ラベンダーまつり」が開かれ、各地から訪れる多くの来園者でにぎわう。
 海外経験で培った英語力を生かし、約30年のホテル業キャリアを積んだ松尾さんは、昨年12月に定年退職。いつか「家族でゲストハウスやカフェを経営したい」という夢を温めてきた。「町のホームページを拝見し、取り組みにとても共感した。地元の方々はもちろん、他地域の方にも喜んでもらえる地域貢献の一助になれれば」と話す。
 長野・山梨両県で飲食業に携わるかたわら、松本市で花壇づくりボランティアとして花への情熱を深めてきた森さんは、「自分の植えたものが育って花が咲き、それを多くの方が見てくれることにやりがいを感じた。まずはラベンダーの育て方をしっかり覚え、少しでも多くの人に知ってもらえるよう広報したい」と意気込む。
 美郷町の第一印象を問われ、2人は「空が広い」と口をそろえた。松尾さんは「目線をちょっとずらしただけで空が見える。地元の方々の自然な親切さや笑顔の多さも空の広さが影響しているのでは」と語る。森さんも「広い平野に多くの田んぼ、東の山並みと広い空―長野でお気に入りの景色があったように、美郷町でも癒しの場所を見つけたい」と新天地への期待を膨らませた。
 関西育ちの松尾さんは美郷の四季に思いをはせる。「冬場の生活は大変だと思うが、季節の移り変わりを感じられるのが楽しみ」。森さんも「知らない土地でどんな風景に出会えるか楽しみにしている。ネイチャーガイドの講習も受けてみたい」と笑顔を見せた。
 任期は最長3年。広い空の下、ラベンダーの栽培技術の継承とPR活動に取り組む。

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※写真は
辞令を受け取る
辞令を手にする松尾さん(左)と森さん
着任への思いを語る


詳しくは2026年5月21日(木)号をご覧下さい。
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